アトリエ1683

Concept

日常の中でふと感じた空気感や、心に残る光景の断片。

山田ヒロヤの作品は、そうした感覚や記憶が時間の中で蓄積され、色彩や形態として現れていく表現です。
言葉ではなく、視覚によって思いや印象、記憶を伝える「視覚的言語」。
その表現の背景にあるコンセプトやテーマについてご紹介します。

視覚的言語

山田ヒロヤの作品は「視覚的言語」という考え方をコンセプトとしています。

言葉ではなく色彩や形態、そして素材が持つ質感や存在感によって、
記憶の断片や想いを表現することを大切にしています。
作品の中に現れる形態や色は、特定の意味を固定するものではなく、
鑑賞する人それぞれの感覚や記憶と重なりながら、新しい印象や解釈を生み出します。
そのため作品は、完成された答えを提示するものではなく、
見る人の心の中で新しい意味や物語が生まれていく存在でもあります。

作品を通して生まれる静かな対話こそが、「視覚的言語」としての表現の一つのかたちだと考えています。

心象的風景

表現のテーマは「心象的風景」です。

日常生活の中で見聞きした出来事や、人との関わりの中で感じたこと、
ふと目に留まった何気ない光景や場な空気感など、身近な体験の中にある感覚が制作の源となっています。
それらの印象や記憶の断片、感情は時間とともに内面に蓄積され、
やがて色彩や形態として作品の中に現れていきます。

具体的な風景を再現するのではなく、心の中に残った感覚や記憶、
空気感を抽象的な表現として画面に表すことで、
見る人それぞれの心の中にも新しい風景が生まれることを願いながら制作しています。

素材と表現

制作においては、絵画やドローイングを中心としながらも、
表現に必要だと感じた素材やメディアを柔軟に取り入れています。

身近な素材の質感や偶然性を生かすことで、
色彩や形態だけでは生まれない新たな表情や空気感が作品の中に現れることがあります。

そうした素材の持つ特性と向き合いながら、作品の中に新しい視覚的な要素を取り込み、
表現の可能性を広げることを試みています。

作品タイトルについて

抽象的な表現であるからこそ、作品のタイトルは重要な役割を持っています。

タイトルは単なる名称ではなく、作品と鑑賞者をつなぐもう一つの要素として存在しています。
作品を見ることで生まれる印象や感情に、タイトルが重なることで新しい意味や物語が広がり、
鑑賞者それぞれの解釈へとつながっていきます。

作品とタイトルが響き合うことで、見る人の中に新たな感覚、
メッセージや問いが生まれるような表現を模索し続けています。

作品は Galleryページ にてご覧いただけます。

色彩や形態、素材、そしてタイトルが織りなす山田ヒロヤの表現世界をぜひご覧ください。